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【70~80年代】・【空冷エンジン搭載】のバイクが価格高騰中?それぞれご紹介

ここ最近のバイク人気を受け、新車販売数も伸びている一方で、実は販売価格が高騰しているバイクも存在します。芸能人をはじめSNS等で希少価値の高い古いバイクをレストアしたりカスタムしたりするものを目にした方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそんな価格高騰している車種についてその理由と併せて、詳しくご紹介していきたいと思います。

70~80年代のバイクは高い?70~80年代で価格高騰中のバイク4選

1970年~80年代はまさにバイクブームの全盛期です。最近もコロナ禍でバイク人気と言われていますが、当時はこのレベルではなくまさにバイクが売れに売れまくっていた時代です。

メーカーとしても開発費用が潤沢であったため、様々なバイクが次々に誕生した時代でもありました。そのためこの時代のバイクは今でも高い価値を持っています。今回は各メーカーを代表する1台をそれぞれご紹介します。

900SUPER FOUR(カワサキ)

通称Z1と呼ばれる、当時カワサキが持つ技術の粋を集めて作り出された名車中の名車です。伝統的でスタイリッシュなそのフォルムは現代にも通用するもので、未だに旧車ファンの間では高い人気を誇っています。その価格は安いものでも300万円超えはザラで中には1000万円超えのものも存在するまさに価格高騰バイクの代名詞と言っても過言ではないマシンです。

CB750F(ホンダ)

1979年6月に発売されたCB750Fは当時の日本国内での排気量上限である750cm3空冷4気筒エンジンを搭載した、1982年の生産終了後も根強い人気を誇るバイクです。4into2のマフラーやセパレートハンドル、フロントダブルディスクブレーキなど贅沢な仕様になっており、発売当時の50万ちょっとだったものが、現在90万~300万円ほどの高値になっています。

GSX750S(スズキ)

通称カタナとして海外で爆発的人気を博したGSX1100Sの国内版として誕生したのが、GSX750Sです。見た目はカタナですが、当時の排気量上限の750cm3にボアダウンし、ハンドルもセパハンからアップハンドルになったことから、当時は批判的な意見も多くあったそうです。しかし、実際にはGSX1100Sとは違った独自の進化をとげ現在では状態のいいものは300万円を超えるほどになっています。

VMAX(ヤマハ)

ヤマハを代表するVMAXはアメリカンバイクとネイキッドスポーツバイクをミックスしたスタイルの特徴的なバイクです。水冷V型4気筒DOHC型のエンジンが繰り出すVブーストによりその加速力は桁外れで多くのライダーを魅了しました。最新型は2018年まで生産され息の長いバイクではありましたが、中古市場はあまり値崩れせず未だに高い値段で取引されている人気のマシンです。

空冷エンジン搭載のバイクは希少な存在!空冷エンジン搭載で価格高騰中のバイク4選

年々厳しくなっている排ガス規制の煽りをもっとも受けているのが空冷エンジンです。しかし規制をクリアするために水冷エンジンが主流とはなっているからこそ、空冷エンジンを搭載したバイクの希少価値が高まっています。その中でもいくつか有名なものをご紹介したいと思います。

SR400(ヤマハ)

空冷シングルと言えばSR400がまず思い浮かぶという方も多いと思います。まさに空冷エンジンの名車中の名車であるSR400も様々なマイナーチェンジを経てついに今年のファイナルエディションを持って生産が終了されました。1978年に発売されて以来、ほとんど変わらないそのスタイルこそが人気の理由と言えます。今でも状態のいいものは高額で売られていますが、40年にもおよぶ生産が終了した今、今後さらに価格が上がることが予想されます。

CB1100(ホンダ)

2010年に発売され、現行では唯一の空冷エンジンを搭載したリッターバイクとして君臨していたのがCB1100です。こちらも残念ながら今年の10月のファイナルエディションの予約生産分をもって生産終了することが決まりました。シンプルでトラディショナルなスタイルに美しいフィンの空冷直列4気筒エンジン、2本出しマフラーとまさに王道と言えるバイクです。ホンダの技術の粋が詰まっており、今後その価値は上昇すること間違いなしです。

ゼファー1100(カワサキ)

カワサキが誇る空冷エンジン搭載のビッグバイクと言えば1992年から2006年まで生産されたゼファー1100です。ゼファーシリーズで最も大排気量なモデルであるにも関わらず、その軽快な走りが高い人気を呼びました。中古市場では改造されたタイプよりもノーマルで状態のいいものが価値が高く、中には300万円代で売られている車体も存在するほどです。

ドリーム50(ホンダ)

ホンダのドリーム50は小排気量にも関わらずその価格が上昇しているバイクです。細身の燃料タンクや丸いシートエンドをもつシングルシートなど、クラシックレーサーのような特徴的なスタイルとなっています。最大の魅力は50ccでは珍しい空冷DOHC4バルブエンジンを搭載していることです。生産終了後もオフ会やミーティングが開催されるなど根強い人気を誇り、状態のいいものだと販売当初の32万9000円を大きく上回る価格となっています。

まとめ

バイク市場では、排ガス規制をはじめ、時代の流れによって様々な名車が姿を消していきました。そのため、中古にも関わらず販売当時の価格を上回ったり、ほとんど値下がりすることなくその価値を維持しているものも少なくありません。今回ご紹介したバイクはもちろん、今後も価格が上がっていくバイクはまだまだ登場してくることでしょう。