荷物を積むスペースが少ないバイクにとって、積載量をアップできるサイドバッグは大変便利なアイテムです。ツーリング時にレインウェアや工具を入れるという実用性はもちろんのこと、見た目のドレスアップ目的として装着するのもいいでしょう。
今回はバイクのサイドバッグの選び方とともに、オススメの商品をご紹介します。自分にあったサイドバッグを見つける参考にしてみてください。
サイドバッグの選び方
いざサイドバッグを買おうとすると、その種類の豊富さに圧倒されることでしょう。もちろん自分が気にいったものを使うのが一番ですが、見た目だけで選んでしまうと失敗してしまうこともあります。ここでは最低限抑えておきたい選定基準について3つに分けて解説します。
スタイルに合った容量を選ぶ
まず最初のポイントは容量です。容量は自分のバイクスタイルやツーリングに行く際の目的、入れる荷物の種類などを考慮して選ぶようにしましょう。
普段使いが多く、ちょっとした荷物やグローブを入れる程度であれば10L未満の小さなものでも問題ないでしょう。ツーリング時のレインウェアや食べ物や飲み物、いざという時の整備道具なども入れたい場合は最低でも20L程度は欲しいところです。
泊りがけのツーリングやソロキャンプなどに使用したい場合は40L、場合によってはそれ以上の容量があった方が安心です。シーンに合わせて容量を変えられるものもオススメです。
材質に注意する
サイドバッグはプラスチック製、レザー製、ファブリック製など様々な種類のものが存在します。例えば、レインウェアなど濡れたものを入れる場合には後々掃除のしやすいプラスチック製が便利でしょうし、軽量性や中の形状がフレキシブルな方がよければファブリック製がオススメです。
特にこだわりがなければ見た目で自分のバイクに合う材質を選択するのもいいですが、手入れの大変な素材もあるため、あとあとのメンテナンスまで考慮するとよいでしょう。
防水性や防犯性も考慮する
ツーリングの際に厄介なのが急な雨です。バッグ自体に防水性があるものがベストですが、レインカバーがセットになっているものだと天候の変化にも対応できます。中には雨が内部に浸水した場合に備えて排水口がついているものもあります。
また、大切な荷物を守るためにも鍵がかけられるものを選びましょう。ツーリング先でちょっとトイレに行く際などにも安心です。サイドバッグ自体の鍵だけでなくバイクとサイドバッグを繋ぐ部分にも鍵がかけられると、バッグそのものを盗られるといったリスクも避けられます。
オススメのサイドバッグ5選
サイドバッグの選び方がわかったところで、ここからは実際にオススメのサイドバッグをご紹介いたします。今回は種類やメーカーの異なる5つのタイプをご紹介します。
カービングシェルケース(タナックス)
今まで装着が難しかった狭いリアシートのスポーツタイプ車両にも装着出来るサイドバッグです。片側16リットルの合計32リットルの大容量でありながらも、ショートタイプのリアカウル車でもセフティカット機構でテールランプを隠さない設計になっています。
材質は軽量・頑丈なポリカーボネイトと生地のハイブリッドであるため、ハードケースには無い丈夫さと車両との一体感を両立している点もオススメポイントです。防水インナーポーチもあるため急な雨の際にも安心な上、取り外したバッグの持ち運びに便利なハンドグリップを装備しているのも特徴です。
ツアーシェルケース2(タナックス)
片側20L、合計40Lの大容量のサイドバッグです。
荷物が取り出しやすい大きく開くサイドオープンが特徴で、ファスナーの引き手を利用して市販の鍵を使ったロック対応ファスナーである点も安心ポイントです。
取り付けはシートに巻きつけるだけの簡単装着なため素早くバッグの取り外しが可能です。カービングシェルケース同様、一度に左右のバッグを持ちやすい位置にハンドグリップが配置されているため、大容量にも関わらず片手で持ち運びできる点も特徴です。
オプションにはなりますが、全体を覆うレインカバーにも対応しています。
ターポリンシングルサイドバッグ(ドッペルギャンガー)
「毎日使うのが苦にならないオートバイ用のシングルサイドバッグ」がコンセプトのシンプルで着脱も楽な片持ちのサイドバッグです。
屋外テントや横断幕などにも使用されるターポリン素材を使用しており、上下左右360°あらゆる方向の飛沫から内容物を守ってくれます。
14Lとバイクを通勤でも使う人にも適したちょうどいい容量となっており、オリジナル設計された肉厚Gフックの先端をループに通し、ベルトでテンションをかけるだけの簡単装着のため毎日の使用にベストなサイドバッグに仕上がっています。
SA-212 モールデッド サドルバッグ EXP(コミネ)
拡張ファスナーによって片側で18L〜29L、合計36L〜58Lに容量がアップできるサイドバッグです。
型くずれしにくい成形パネルを採用しており、グローブを装着していても内部にアクセスしやすいダブルプラー式の開口部は荷物の出し入れが非常に便利です。取り付けに使うベルトとフラップを別体にすることで、シートを外さずバックの取り外しが可能な点もこのサイドバッグの特徴と言えます。レインカバーも標準装備なので、もしもの雨にも安心です。
TREKKER OUTBACK OBKN48APACK2 98490(ジビ)
1.5mmのアルミ板の堅牢な構造とロック機構で高い防犯性を備えたモデルです。片側容量48L、片側最大積載量10kgとその積載性も申し分なく、オフロードのハードな使用にも耐えられる作りとなっています。
取り付けには車種別の専用フィッティングが必要であり、本体価格も決して安くはありませんが、ソロキャンプや泊まり込みのツーリングでも十分余裕のあるサイドバッグです。リアキャリアと組み合わせることでさらに積載量を増やすことも可能です。
まとめ
バイクの積載性を向上させてくれる便利なアイテムがサイドバッグです。
また、サイドバッグはただ荷物を積むだけではなく、その見た目や材質までこだわって選ぶことで、バイクのアクセサリーとしての側面も併せもっています。
自分にあったサイドバッグを見つけ、バイクライフをさらに便利で楽しいものにしてみませんか?今回ご紹介したものはほんの一部にすぎませんが、サイドバッグ選定の際の一助となれば幸いです。