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2023年第1四半期新車販売台数と今注目の新型バイクについて

まだまだ人気のバイク市場ですが、最新のトレンドはどうなっているのでしょうか?

2023年も4分の1が過ぎたので、今回は第一四半期の新車販売台数についてご紹介したいと思います。また、最後にはこれらの新車販売台数を後押しするような今注目の新型バイクについてもご紹介したいと思います。

軽二輪の新車販売台数

まずは排気量が125ccを超え250cc以下の軽二輪についてです。月ごとのメーカー別新車販売数をご紹介します。

軽二輪(1月)

2023年1月の軽二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ3215台、ヤマハ670台、カワサキ343台、スズキ475台、その他353台、合計5056台。

これは前月比で109.1%、前年同月比で101.7%となっており、特にホンダは全体の6割以上を占め、その前年同月比は128.2%と好調な売れ行きとなっています。

軽二輪(2月)

2023年2月の軽二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ2896台、ヤマハ715台、カワサキ406台、スズキ555台、その他421台、合計4993台。

これは前月比で98.8%、前年同月比で87.2%となっており、1月に比べ少し減っていますが、やはりホンダに関しては全体の6割弱を占め、その前年同月比は100.2%と昨年の売れ行きをキープしています。

軽二輪(3月)

2023年3月の軽二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ2553台、ヤマハ730台、カワサキ421台、スズキ627台、その他377台、合計4708台。

これは前月比で94.3%、前年同月比で84.6%となっており、2月に続き販売台数は減少傾向にあります。

小型二輪の新車販売台数

つづいて、排気量が250ccを超える小型二輪についてです。月ごとのメーカー別新車販売数をご紹介します。

小型二輪(1月)

2023年1月の小型二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ1,558台、ヤマハ462台、カワサキ1,011台、スズキ393台、その他1,387台、合計4,811台。

これは前月比で70.1%、前年同月比で80.4%となっており、軽二輪と比較すると減少傾向にあると言えます。ただし、唯一、スズキに関しては前年同月比が103.1%と好調な売れ行きとなっています。

小型二輪(2月)

2023年1月の小型二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ1,578台、ヤマハ696台、カワサキ1,205台、スズキ432台、その他2,131台、合計6,042台。

これは前月比で125.6%、前年同月比で82.2%となっており、販売台数としては全メーカー前月比が100%を超えた結果にはなっておりますが、昨年と比較すると売上は減少していると言えます。2月については国内4大メーカー以外のその他が前年同月比で119.7%と興味深い結果となっています。

小型二輪(3月)

2023年3月の小型二輪車新車販売台数は、メーカー別で以下のとおりです。

ホンダ1,699台、ヤマハ812台、カワサキ1,278台、スズキ467台、その他2,321台、合計6,577台。

これは前月比で108.9%、前年同月比で82.4%となっており、販売台数としては全メーカー2月に引き続き、前月比が100%を超えた結果にはなっておりますが、昨年と比較するとやはりいいとは言えない結果になりました。ただし、ヤマハに関しては前年同月比で109.6%と増加した結果となりました。またこちらも2月に引き続き国内4大メーカー以外のその他が前月比で108.9%、前年同月比で96.1%と比較的好調な売れ行きとなる結果となりました。

注目の新型バイク

今年の第1四半期の新車販売数について統計データを見ると昨年に比べると全体的に減少していることがわかりました。

しかし、今年も新型の発表もありまだまだ新車販売には期待がもてます。

ここでは軽二輪、小型二輪それぞれで今年注目のバイクを1台ずつご紹介したいと思います。

CL250

軽二輪で注目したいのがホンダから5月18日に発売予定のCL250です。

ホンダの大人気マシンであるレブル250と同じエンジンを使用した国内メーカーでは珍しいスクランブラーが遂にホンダから復活しました。

その大きな特徴といえるアップタイプのマフラーがCLの名にふさわしく、往年の名車を思い出させる今人気のネオクラシックなデザインとなっています。

とは言え、その中身は最高出力24ps/8500rpm、最大トルク2.3kgf・m/6250rpmを発揮する249ccの水冷4ストローク単気筒に、クラッチレバーの操作感を軽くするとともに、シフトダウンで急激なエンジンブレーキがかかった場合の後輪ホッピングを軽減するアシスト&スリッパークラッチも搭載されるなど、現代の最新技術が詰まった一台に仕上がっています。

GSX-8S

小型二輪で注目したいのが、スズキから3月24日に国内販売が開始されたGSX-8Sです。

GSX-S1000に続き、エッジの効いたスタイリッシュでミニマムな斬新なフォルムはまさに新時代のネイキッドバイクと言えます。

SDMS(スズキドライブモードセレクター)と呼ばれる3つの走行モードから任意のモードを選択できるシステムが搭載され、最高出力は変わらず、出力フィーリングの違いを体感できるように設定できます。各モードは、ストリートファイターとしての性能を最大限に発揮できるようセッティングされており、天候や、路面状況における様々な走行状態において、ライダーの好みに応じたモードを選択することでライディングをサポートしてくれます。

この他にも5インチカラーTFT液晶マルチインフォメーションディスプレイ、新開発のエンジン、双方向クイックシフトシステムなど最新技術のオンパレードでさすがコスパのスズキと言えるマシンが登場しました。

まとめ

コロナ禍により再燃したバイクブームですが、少しその熱は落ち着いてきたようにも思えますが、新車販売台数を見るとそこまで大きくは落ち込んでおらず、今年の新車販売数はまだまだ未知数といったところです。

新型の発表もあり、これからも新しいバイクが次々と登場すると思われます。

半導体不足をはじめ生産台数の制限など、なかなか難しい部分もありますが、今後もバイク市場が賑やかになると信じて日々、楽しいバイクライフを過ごしましょう。