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MP3ってどんなバイク?歴史と人気の秘密をご紹介!

ここ数年、ヤマハのトリシティやナイケンで有名となってきたフロントが2輪の3輪バイクですが、実はそれより以前から3輪バイクの先駆者として名をはせているバイクがあります。

それがイタリアのピアッジオ社製のMP3というモデルです。

今回はこのMP3についてその歴史や人気の理由を詳しく解説していきます。

MP3とはどんなバイク?

MP3は2006年にイタリアのバイクブランドであるピアッジオ(PIAGGIO)によって登場したバイクです。

その一番の特徴はフロントタイヤが2輪の3輪スクーターである点です。独立懸架方式のクアトロ・リンク・サスペンションと呼ばれる独自機構をフロントの2輪に採用することで、ダイナミックな操作安定性を実現しています。

また安全性や実用性にとどまらず、他とは一線を画すエクステリアデザインやエレガントさを感じさせるフロントフェースのデザインも特徴的なバイクとなっています。

日本における免許区分

MP3が日本で発売されたのは2007年3月で、「MP3 250RL」と「MP3 400RL」の2モデルが販売されました。販売当時はトライク扱いということで、普通自動車免許でも運転することがました。

しかし、2009年9月1日より道路交通法施行規則の一部改正により、MP3のように左右の車輪の間隔が460mm未満である場合は二輪車扱いとなり、排気量に合わせて普通自動二輪車または大型自動二輪車免許の適用区分となり、ヘルメットの着用も義務化されました。

MP3 Yourban 300

現在、ピアッジオ グループ ジャパン株式会社により日本で購入できるMP3のモデルになります。

総排気量278cm3の4ストローク水冷単気筒エンジンを搭載し、 全長2,040mm/全幅760mm/全高1,320mm、シート高は780mm、燃料タンク容量が10.8リットル、乾燥重量206Kgといったスペックのバイクです。

ここからは細部について詳しく解説します。

フロント・チルトサスペンション

3輪スクーターであるMP3の一番の機能と言っても過言ではないのが、この機能です。

停止時に車体を直立状態でロック出来るため、2輪と同等の運動性能を誇りながらも、停車時や駐車時に自立することが出来る機構となります。目的地まで一度も地面に足を着くことなく到着できるといったことも可能なのはまさにこの機能によるものです。ON/OFFのスイッチはハンドルの右手側に備わっており片手で簡単に操作できるようになっています。

シート下収納

MP3 Yourban 300は先代モデルのようにリアゲージこそありませんが、それでもその収納力は高くジェット型ヘルメットが2個格納できるほど十分なスペースを確保しています。夜間でも荷物の出し入れがしやすいよう、ラゲッジ後方にはライトが備わっていて便利です。

なお、シート下の前方にはツールボックスとバッテリーがあります。

三連メーター

計器類は三連のメーターパネルです。

左からガソリン計、スピード計、水温計と全てアナログのメーターですが、中央にはオドメーターやトリップなどのマルチディスプレイ、下方には警告灯がレイアウトされており必要な情報が一目で分かるデザインとなっています。

パーキングレバー

MP3にはバイクには珍しいパーキングブレーキが備わっています。片手で簡単に車体を固定できる、便利なパーキングレバーの上には、半回転させることで収納可能なコンビニフックが用意されているのも特徴です。

最新のMP3

ピアッジオの公式サイトによると最新のMP3シリーズとして以下の5つのモデルが発売されています。

・MP3 300

・MP3 300 sport

・MP3 400

・MP3 400 sport

・MP3 500 sport Advanced

その個性的なスタイルと走りは維持したまま、全てのモデルで排ガス規制もEuro5をクリアしています。これらのモデルの日本への再導入にも期待したいところです。

まとめ

ヨーロッパでも人気の3輪スクーターであるMP3についてご紹介してきました。

その独特な2つのフロントホイールから生み出される走りは、通常のバイクとは全く異なった走りであり、またイタリア生まれのエレガントな見た目も日本メーカーにはない特徴的なものと言えます。

さらに、大きな収納スペースや安定性など実用性も兼ね備えたバイクであるため日常での足としても十分にオススメできるバイクと言えるでしょう。