排気量に制限がなく、様々な種類のバイクが存在する大型クラスですが、その分、扱いが難しい車種も存在するのも事実です。
そこで本記事では、初心者におすすめできるバイクをご紹介したいと思います。
なお、日本では免許の制度上、排気量が400cm3を超えるものはすべて大型バイクという括りとなり幅が広いため、ここでは排気量が750cm3以下をミドルクラス、750cm3を超えるものをリッタークラスと分けてそれぞれご紹介します。
ミドルクラスで初心者におすすめの人気大型バイク4選
まずは排気量が750cc(いわゆるナナハン)以下のバイクの中からおすすめの人気バイクをご紹介します。
HONDA CB650R
ホンダのCB650Rは648cm3の水冷DOHC直列4気筒エンジンを搭載したバイクです。
そのスタイルは「ネオスポーツカフェ」と呼ばれるだけあって、近年大変人気のデザインとなっています。このクラスでは比較的少ない直列4気筒のエンジンは高回転まで気持ちよく回るだけでなく、低速も十分なトルクがあり、まさにバランスの取れたマシンとなっています。
足つき性やハンドルポジションもネイキッドバイクとして標準的なものであり、街乗りからツーリングまで快適に乗れる一台となっています。
Kawasaki Z650
カワサキのZ650は低中回転域で力強いトルク感とダイレクトなスロットルレスポンスが得られる、649cm³水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブエンジンを搭載したバイクです。
コンパクトなボディであり足つき性がよく、車体重量が189kgと軽いのも人気の理由の一つであり、同社の同クラスで人気を二分するニンジャと比較してもより軽快さが際立つバイクと言えます。
4.3インチフルデジタルTFTカラー液晶スクリーンや、専用アプリを使いスマートフォンと接続可能などこのクラスではまだ珍しい最新の設備も搭載されています。
YAMAHA MT-07
ヤマハのMT-07は前で挙げたZ650と同じく並列2気筒エンジンを搭載した、コンパクトなボディのネイキッドバイクです。排気量は688cm3でありながら車体重量は183kgとより軽く、数値以上にトルク感を感じられる一台となっています。
2014年の発売以来、高い人気を誇っているMT-07はスポーティな走りにも定評があります。
Master of Torqueの名にふさわしく、ライダーのスロットル操作からリニアに生み出される粘り強いトルクのおかげで初心者でも扱いやすい一台に仕上がっています。
SUZUZKI SV650
スズキのSV650は国産のミドルクラスでは稀少な存在となった645cm3のVツインエンジンを搭載したスポーツネイキッドバイクです。
SV650の一番の特徴はなんと言ってもスズキの名作と名高いそのV型エンジンです。スリムで高性能なエンジンであり、ライダーが思った通りに操ることができる一台に仕上がっています。
デザインも近年流行りに乗らず、オーソドックスな丸目ヘッドライトでまさに正統派ネイキッドと言える飽きのこないシンプルなものとなっているのも人気の一つと言えるでしょう。
リッタークラスで初心者におすすめの人気大型バイク4選
次にリッタークラスの大型バイクについて、おすすめの人気バイクをご紹介します。
HONDA CB1100
まさにCBの名を冠するのにふさわしい名機がCB1100です。オートバイの普遍的な価値を象徴するかのようなデザインはいつの時代にも飽きの来ないシンプルなものとなっています。
そして、最も特徴的なのがやはり排気量1,140cm3の空冷直列4気筒エンジンです。排ガス規制やパワーアップの観点から水冷式のエンジンが主流となっている現代にあって、この排気量で空冷を実現できるのはやはりホンダの高い技術と伝統があってこそのものでしょう。速さを求めるバイクではありませんが、空冷エンジンが生み出す鼓動と、重厚な排気サウンドに酔いしれながらバイクに乗る本来の楽しみを感じることができる唯一無二のバイクと言えます。
Kawasaki Z900RS
大型二輪で新車販売台数3年連続首位をキープしているバイクがカワサキのZ900RSです。
948cm³水冷4ストローク並列4気筒エンジンは低中速域でのパワフルなトルクと扱いやすさを両立しており、街中からツーリングまで存分に楽しめます。
往年の名車であるZ1を彷彿とさせる見た目も人気の理由ですが、さらにノーマルマフラーでの排気音の良さも高い評価を得ています。
乗りやすさはもちろんのこと、トラコンなど安全性能も高いバイクのため初心者の方にもオススメできる一台です。
YAMAHA XSR900
2016年発売されて以来、その圧倒的なデザインでネオ・レトロ人気の火付け役となったのがヤマハのXSR900です。オシャレでカッコイイでスタイルだけでなく、845cm3の直列3気筒という特徴的なエンジンを搭載している点も人気の理由です。
発進・加速時に後輪のスピン兆候が検知されると、自動で制御し滑らかな発進性・走行性を支援するTCS(トラクション・コントロール・システム)や減速時の穏やかな車体挙動、軽いクラッチ操作に貢献するアシスト&スリッパー(A&S)クラッチ、さらにD-MODEと呼ばれる走行モード切替システムによって、好みに応じて3つのエンジン特性を選ぶことができる機能などヤマハの最新技術もギッシリと詰まった初心者でも大変扱いやすい最新の一台となっています。
SUZUKI KATANA
かつて一世を風靡したスズキの刀が約20年近い時を経て現代版として復活したのが新型KATANAです。その斬新なデザインは元祖KATANAをオマージュしたものではありますが、日本刀を想起させる現代らしい、よりスタイリッシュなスタイルとなっています。
排気量998cm3の水冷直列4気筒のエンジンはこちらも名機と謳われたスーパースポーツであるGSX-R1000のものをベースに、ストリート向けにチューニングされ低中速域でのトルクが充実しているのが特徴です。
ポジションも自然な体勢であり、足回りも強靭なため、初心者でも十分に楽しめるマシンとなっています。
まとめ
ミドルクラスとリッタークラスに分け、国内メーカー4社におけるおすすめバイクをご紹介しました。
それぞれに魅力があり、どれも欲しくなるほど素晴らしい車種ばかりです。
免許は取ったけど、まだ乗りたいバイクは決まっていないという方は是非参考にしてみてください。
どれも大型バイクの中では扱いやすく人気で評価の高いバイクのため、初心者の方でもきっと満足のいくバイクライフを送ることができるでしょう。