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大型バイクを運転する際の注意点、天候や事故、テクニックなどご紹介

大型バイクは大変魅力的な乗り物ですが、一方で、重量やパワーもある分、排気量の小さいバイクに比べより高度な運転技術や繊細な取り扱いが求められます。

そこで本記事では、より大型バイク楽しむための注意点やテクニックについて解説していきます。

大型バイクに乗る際の5つの注意点

まずは大型バイクに乗る際の注意点を5つの項目ごとに見ていきましょう。

乗り降り

基本となるのがバイクの乗り降りです。特に初心者の場合はバイクに乗り降りする際に倒してしまうということもあるため注意が必要です。

教習所ではサイドスタンドをあげてから跨るように指導されますが、実際にはこれでバイクを倒す危険もあるので、バイクに跨ってからサイドスタンドをあげる方が確実でしょう。

取り回し

ライダーなら誰しも経験があると思いますが、バイクを倒すのは実は乗っている時よりもむしろ取り回しをしている時の方が多いです。特に重量のある大型バイクの場合には腕力だけで車体を支えるのはほぼ不可能です。バイクに体を密着させ全身でバイクを支えるように動かすことが重要です。気持ち自分の方にバイクを傾けることを意識するとよいでしょう。

クラッチ操作

エンジンのパワーをタイヤに伝えるクラッチ操作は大変重要です。

大型バイクの場合は、丁寧なクラッチ操作をすることでアイドリングだけでも十分発進することが可能です。最初は難しいかもしれませんが、エンジン音に耳をすませながら半クラの感覚をつかむようにしましょう。乱暴なクラッチ操作はバイクをうまくコントロールできないため事故の原因にもなります。

ブレーキ操作

バイクにもABSの搭載が義務化されましたが、ブレーキ操作ミスは命に直結します。

バイクの場合は、リアブレーキからかけ、ある程度速度が落ちてきてからフロントブレーキを使い最終的に止まるようにしましょう。この理由は、リアブレーキは制動力自体はフロントブレーキに劣りますが、バイクを安定させる効果が高いためです。

シフトチェンジ

スムーズなシフトチェンジを行うためには、ギア比にあった適切なエンジンの回転数と素早い一連の操作が必要になります。

アクセルを戻しクラッチを切ると同時に素早くギアチェンジを行います。コツとしてはクラッチレバーを4本指で握るのではなく、2本指で引くというイメージで行うとよいでしょう。

雨天時の運転における3つのポイント

続いては雨の日にバイクに乗る場合の注意点についてご紹介します。車と比べるとただでさえ危険な乗り物であるバイクですが、雨天時となるとさらに危険度が増すため十分に注意して運転することが大切にあります。

滑りやすい場所

バイクに乗る方であれば一度や二度はヒヤッとした経験があると思うのがマンホールです。これが雨天時となるとさらによく滑るため普段以上に注意が必要です。

また同じく金属でできているグレーチングや白線なども滑りやすいため、可能な限り避けて走るようにしましょう。どうしても通らないければならない場合は速度を落とし車体を傾けすぎないことがポイントです。

制動距離

雨天時は路面が濡れているためブレーキの効きが悪くなりバイクが止まるまでの制動距離が長くなります。周囲の流れをしっかり把握し、車間距離をいつも以上に開けるように意識しましょう。また水たまりなどでは速度次第ではハイドロプレーニング現象が起こることもあるため、直線であってもスピードの出しすぎは禁物です。

ライディングウェア

雨で体が濡れた状態でバイクで走り続けると気化熱でどんどん体温を奪われて集中力が落ち危険な状態になります。雨天時はしっかりとした作りのバイク用のレインウェアを着ることをオススメします。また手足が濡れるだけでも、不快感や冷えで操作に影響が出るためグローブやブーツについても防水性の高いものを使用するようにしましょう。

ヘルメットについては、曇り防止のピンロックシステムのあるものを使用したり、シールドに雨をはじく撥水材を塗布しておくと視界不良を防ぐことができより安全運転に繋がります。

大型バイクを運転する際に活用したいテクニック

最後に大型バイクを運転する際のテクニックとしてUターンとコーナーリングについてご説明します。

Uターン

低速で行うUターンは立ちゴケしやすいため、なるべくしないに越したことはありません。必要な場合も無理して一度に回ろうとせず、足をついてもいいので慎重に行いましょう。

スマートにUターンを決めるためには練習が必要ですが、まずは半クラとアクセル操作を繊細に行い速度を一定に保てるようになりましょう。さらにリアブレーキを使いさらに低速での一定速度を保てるとより小さい径で回ることができます。

体は上半身をバイクの外側へ出すリーンアウトの姿勢がオススメで、顔は正面ではなく進行方向にぐっと向けるだけでもバイクが自然に傾くため意識するとよいでしょう。

コーナーリング

大型バイクでのコーナーリングは重量もあるため遠心力もより体感でき、うまく曲がることができた際の高揚感は最高です。しかし、パワーもある分、操作を誤ると大事故にもなりかねません。そうならないためにも重要なのが、コーナー前のしっかりとした減速です。カーブを見極め十分速度を落としてからコーナーに進入するようにしましょう。

上半身には力を入れすぎず、手前ではなくコーナーの奥に目線を送るように意識するのがコツです。

まとめ

大型バイクに乗るうえで注意しておきたいポイントやテクニックについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?

今回ご紹介した内容は、大型バイクに限らず原付や排気量の小さなバイクにおいても基本的には共通するものとなっていますが、重量やパワーのある大型バイクにおいてはより一層注意して運転することが事故を防ぐことに繋がります。

ずっと楽しいバイクライフ送るためにも、日頃から安全に意識してバイクに乗るように心掛けるとよいでしょう。