一定以上の排気量のバイクを保有している場合、自動車と同じように車検手続きが必要になります。
その際、車検にはどのくらいの費用が必要なのかが気になりますよね。
バイク車検は自分で手続きを行う「ユーザー車検」と、業者に依頼する「業者車検」の大きく2つの方法があり、どちらを選ぶかによってかかる費用も異なります。
今回はそれぞれの車検手続きの違いや費用面などについて紹介します。
目次
車検が必要なバイクの車種は?
バイク車検に最低限かかる費用(法定費用)
バイク車検の手続き方法①:ユーザー車検
ユーザー車検のメリット
ユーザー車検のデメリット
バイク車検の手続き方法②:業者車検(ディーラー車検)
業者車検のメリット
業者車検のデメリット
まとめ
車検が必要なバイクの車種は?
まずは、車検が必要になるバイクの車種について確認しておきましょう。
車検が義務付けられているのは「排気量250cc超」のバイクのみです。
排気量125cc以下の「原付」や、排気量125cc超~250cc以下の「軽二輪」については車検の対象外ですが、安全性の観点からも点検整備はしっかりと行っておきましょう。
バイク車検に最低限かかる費用(法定費用)
バイク車検に最低限かかる費用を「法定費用」と言います。法定費用の内訳は以下のとおりです。
重量税 | ・初度登録より13年未満の場合は3,800円
・初度登録より13年超~18年未満の場合は4,600円 ・初度登録より18年超の場合は5,000円 |
自動車損害賠償責任保険
(自賠責保険) |
・24ヶ月…9,680円
・25ヶ月…9,870円 ※車検残存期間があれば24ヶ月、車検残存期間がなければ25ヶ月の保険期間を選ぶのが一般的です。 |
印紙代 | ・基準適合性審査の印紙代…1,300円
・自動車検査手数料の印紙代…400円 ・用紙の印紙代…50円 |
初度登録(最初の車検登録)の場合にかかる費用は、重量税が3,800円、自賠責保険(25ヶ月)が9,870円、印紙代が1,750円で、合計15,420円が必要です。
バイク車検の手続き方法①:ユーザー車検
冒頭でも述べたように、バイク車検の手続き方法には「ユーザー車検」と「業者車検」の2つがあります。
このうちユーザー車検とは、車検の手続きを整備工場やディーラーに依頼せずに、自分でバイクを陸運局へ持ち込んで必要な申請や手続きを行う方法です。
ユーザー車検のメリット
ユーザー車検のメリットは車検費用を節約できる点にあります。
整備工場やディーラーに依頼する際の代行費用が不要になるため、業者車検に比べて数万円程度安くなることが多いでしょう。
また、車検業者にお任せするのではなく自分自身で点検・整備を行うため、「バイクの状態を把握しやすい」「メンテナンス技術が上がる」などのメリットもあります。
ユーザー車検のデメリット
車検費用を節約できる一方で、手間がかかる点がユーザー車検のデメリットです。
車検に関する手続きを全て自分自身で行う必要があり、慣れないうちは非常に時間がかかります。
また、車検のためにバイクを陸運局に持ち込む必要がありますが、検査できる時間帯は平日の日中に限られています。
仕事の都合などでこの時間帯を確保できない方は、ユーザー車検は厳しいでしょう。
バイク車検の手続き方法②:業者車検(ディーラー車検)
業者車検とは、その名のとおり整備工場などの民間業者に点検・整備を依頼する方法です。
ディーラーに車検をお願いすることもでき、その場合は「ディーラー車検」と呼ばれます。
ディーラー車検を選ぶ場合は、基本的には自分が持っている車と同じメーカーのディーラーで車検手続きを行います。
業者車検のメリット
業者車検のメリットはプロの整備が受けられることです。
バイクの専門知識や整備技術を持っていない人がユーザー車検を選んだ場合、故障や修理が必要な箇所に気づかぬまま乗り続けてしまう危険性があります。
その点、業者車検はプロの整備士がコンディションを確認してくれるため、安心してバイクに乗り続けられます。
とくにディーラーであれば特定メーカーの車に精通している点や、部品の交換が必要な際には純正の部品と交換してくれるなどの点から、さらに質の高い整備を受けられるでしょう。
業者車検のデメリット
業者車検のデメリットには、車検費用が高くつくことが挙げられます。
ユーザー車検であれば車検に最低限かかる法定費用だけで済みますが、業者に依頼する場合は代行費用が発生します。
代行費用はどの業者にお願いするかで大きく変わりますが、「消耗品の交換まで含めてディーラーにお願いする」といった場合であれば50,000円~60,000円が相場です。
また、業者車検はユーザー車検に比べて時間がかかることもデメリットです。
ユーザー車検は1日で車検手続きが終わりますが、業者に依頼する場合は早くても2~3日、パーツの交換などがあれば1週間程度かかるケースもあります。
まとめ
今回はバイク車検の費用について解説しました。
費用面だけを見れば業者車検よりユーザー車検の方が安く済みますが、その分手間もかかり大変な部分もあります。
それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、ご自身に合った車検手続きを選択してください。