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どのくらいで交換?タイヤ交換時期に関して知ろう!

バイク乗りの皆さんはタイヤ交換はどのタイミングで行っているでしょうか?

車同様にタイヤが地面に接することで走行するバイクにとってもタイヤはある意味最も重要な部分とも言えます。

今回は快適で安全なバイクライフのためにタイヤ交換について詳しく解説したいと思います。

タイヤ交換の重要性

最初に述べた通り、タイヤはバイクに欠かせないものです。さらに車以上にその操作性や快適性を感じやすいものとも言えるでしょう。

安全面においても交換時期を過ぎたタイヤでバイクに乗り続けると、スリップをはじめ、タイヤのバースト、制動距離の増加など様々な問題を起こし事故の原因となってしまいます。

快適性はもちろんですが危険な状態になる前に定期的に交換することが大変重要です。

タイヤ交換の目安

それでは具体的なタイヤ交換の目安にはどのようなものがあるでしょうか?

ここでは代表的な4つの交換時期である、スリップサイン、ひび割れ、経年劣化、走行距離について詳しくご説明いたします。

スリップサイン

まず最初にご紹介するスリップサインについては皆さん、自動車学校等でも習ってご存知だと思います。タイヤ側面にある矢印マークの部分にスリップサインがついており、ここの溝が少なくなったら交換時期というものです。目視で確認でき判断基準も分かりやすいので、毎日とは言いませんが、定期的にバイクに乗る際にはチェックすることをおすすめします。

スリップサインが出てからでは遅いので、そろそろだなというタイミングで早めに交換するようにしましょう。

ひび割れ

スリップサインとあわせてチェックしてほしいのがひび割れです。

タイヤの溝は残っておりスリップサインも出ていないという場合でも側面にひび割れがある場合はすぐに交換した方がいいと言えます。

ご存知のようにタイヤはゴムでできているため、紫外線等により年々固くなっていきます。そのためひび割れが起こっているタイヤはゴム特有の柔軟性が落ちていると言えるためです。

走行中にバーストする危険性もあり、最悪の場合、命に関わるためスリップサイン以上に注意してチェックする必要があります。

経年劣化

ひび割れの際にも述べましたが、タイヤはゴムでできているため劣化します。

どんなに丁寧に扱ったとしても劣化を遅らせることはできても、防ぐことはできません。スリップサインも出ていない、ひび割れも見られないとしても、実はタイヤが傷んでいる場合は十分にありえます。

いわゆる経年劣化での交換目安としては3年をおすすめします。もちろん、走り方や普段からのメンテナンス、バイクの保管場所によってもタイヤの経年劣化は大きく異なりますが、3年で交換していれば多くの場合は問題なく過ごせると思われます。3年以上同じタイヤを使用し続けている方は、この機会にタイヤ交換を視野に入れた点検を行うといいでしょう。

ちなみにタイヤの側面には「3522」といったような4桁の数字が記載されており、これがそのタイヤの製造年と週を表しています。最初の35が週を、次の22が年を意味しているため、この場合であれば2022年の35週に製造されたということになります。

そのタイヤが実際に製造からどの程度経ってから装着されたかまではわかりませんが、製造からそう経たずに装着されたと仮定すれば整備記録が残っていない場合の一つの目安としてもよいでしょう。

走行距離

最後にご紹介する目安が走行距離です。ただし、こちらも走り方によって全く異なるのであくまでも経験則的な目安であることにはくれぐれも注意してください。

・通勤や通学に使用している場合であれば20,000〜30,000キロ

・ツーリングに使用している場合は10,000〜15,000キロ

・サーキット走行に使用している場合は5,000〜8,000キロ

街中で主に使用する場合は比較的長距離走行が可能ですが、ツーリングで峠を攻めたりサーキットなどの過酷な環境で使用する場合は走行距離における目安は早くなります。自分の走り方を振り返り早め早めの交換を心がけましょう。

タイヤの日常メンテナンスについて

タイヤ交換の目安についてご説明してきましたが、やはりタイヤ交換には新品のタイヤ代はもちろん、交換のための工賃など費用がかかります。なるべく長く乗れるに越したことはないと思うので、以下のようなメンテナンスを行うのも有効です。

タイヤの劣化の原因となる汚れについては洗車の際にタイヤもしっかり洗うことで対応しましょう。また、チェーン清掃時などにパーツクリーナーなどがタイヤに付着しないように注意することも大切です。ケミカル類はゴムを傷めるものも多くあるので、ついてしまった場合にはしっかり洗い流すようにしましょう。

ゴムの天敵である紫外線はバイクカバーをかけることでかなり軽減できるはずです。バイクカバーはその他の雨や砂ホコリなどからもバイク全体を守ってくれる役目があるのでオススメです。

日々のメンテナンスは普段からの制動性や操作性にも直結するので甘く見ることなくしっかりと意識して行うようにしましょう。

まとめ

バイクのタイヤは時にそのボディやその他のパーツに比べ、あまり重要視されないこともありますが、地面と唯一接する部分でありバイクが走行する上で大変重要なものです。

操作性や乗車時の快適性はもちろんのこと、安全性にも繋がるためタイヤ交換についてはライダーとして普段からしっかりと意識しておくことが大切です。

交換時期を越えたタイヤで走り続けることがないよう日常点検やメンテナンスに努め、楽しいバイクライフを送りましょう。