バイクの免許を取得するにはどのくらいの費用と日数がかかるのか気になる方も多いでしょう。実際にはバイクの免許にはいくつも種類があり、それぞれ費用も日数も異なります。
本記事では免許の種類ごとにそれぞれの違いを詳しく解説します。
これからバイクの免許をとりたいという方はぜひ参考にしてみてください。
バイク免許の種類
バイクの免許は排気量別に「50cc以下」「125cc以下」「400cc以下」「制限なし」の4種類に分けられます。さらに、排気量が「125cc以下」「400cc以下」「制限なし」のものにはオートマチック限定免許(以下AT限定)が存在するため、下表のとおり合計7種類となります。
排気量 | 免許の種類 |
50cc以下 | 1.原動機付自転車免許 |
125cc以下 | 2.普通自動二輪免許(小型限定)
3.AT限定普通自動二輪免許(小型限定) |
400cc以下 | 4.普通二輪免許
5.AT限定普通二輪免許 |
制限なし | 6.大型二輪免許
7.AT限定大型二輪免許 |
原動機付自転車免許
排気量が50cc以下のいわゆる「原付」と呼ばれるバイクに乗れる免許になります。
排気量が最も小さいクラスのバイクのため、制限速度は30km/hであり、高速道路には乗れず、二人乗りもできません。また、2車線以上の道路を右折する場合は、原則二段階右折が必要となるなど、原付だけが守らなければいけないルールが存在します。
なお、こちらは自動車の免許を取得すると自動的に付属される免許となります。
費用と日数
原動機付自転車免許の取得費用は8,000円ほどです。
自動車教習所ではなく、住民票のある運転免許試験場などで学科試験に合格し、簡単な講習を受けるだけなので、1日で取得可能です。バイク免許の中では最も安く簡単に取得できる免許となります。
普通自動二輪免許(小型限定)
排気量が125cc以下のバイクに乗れる免許になります。
30km/hの速度制限や二段階右折が不要で二人乗りも可能であることが、前で説明した原動機付自転車とは大きく異なる点です。ただし、高速道路は走行できないため注意が必要です。
費用と日数
普通自動二輪免許(小型限定)の取得費用は関東近郊の教習所の場合7~14万円程度、取得日数は4日~1ヵ月程度となります。
自動車の免許を持っているかそうでないかで取得日数や費用が変わるため、すでに普通自動車免許がある場合は最短3日程度でバイクの免許が取れるという魅力があります。
AT限定普通自動二輪免許(小型限定)
排気量が125cc以下のバイクの中でもAT車に限定して乗れる免許になります。
費用と日数
AT限定普通自動二輪免許(小型限定)の取得費用は関東近郊の教習所の場合6~12万円程度、取得日数は2日~1ヵ月程度となります。
2018年7月11日の道路交通法施行規則の改正により、1日に受けられる教習時間が増えたため、これまで最短3日だった取得日数が最短2日となりました。
普通二輪免許
排気量が400cc以下のバイクに乗れる免許になります。過去の名称から未だに「中免」と呼ばれたりもします。
小型限定では走行できなかった高速道路にも乗ることができ、250cc以下のバイクの場合は車検もありません。
費用と日数
普通二輪免許の取得費用は関東近郊の教習所の場合5~17万円程度、取得日数は2日~1ヵ月程度となります。
小型限定の免許などを所有している場合は限定解除だけなので、費用も日数も少なく済みます。
AT限定普通二輪免許
排気量が400cc以下のバイクの中でもAT車に限定して乗れる免許になります。
費用と日数
AT限定普通二輪免許の取得費用は関東近郊の教習所の場合5~15万円程度、取得日数は2日~1ヵ月程度となります。
大型二輪免許
排気量に制限がないのが大型二輪免許です。この免許を持っていれば市場に出回るすべてのバイクに乗ることができます。いわばバイク免許の最高峰と言えるでしょう。
費用と日数
大型二輪免許の取得費用は関東近郊の教習所の場合7~28万円程度、取得日数は3日~2ヵ月程度となります。
すでに普通二輪免許を取得している場合と、なんの免許も持っていない場合とでは費用、日数ともに大きな差があります。
AT限定大型二輪免許
すべてのAT車に限定して乗れる免許になります。
費用と日数
AT限定大型二輪免許の取得費用は関東近郊の教習所の場合9~25万円程度、取得日数は5日~2ヵ月程度となります。
まとめ
バイク免許の取得費用と日数について、免許別にご紹介してきました。
すでにお持ちの免許の種類によって、費用も日数も大きく異なることがお分かりいただけたと思います。
もしも種類が多すぎて、どの免許を取ればよいかわからないという方がいれば、まずは普通二輪免許を取得することをオススメします。その後、大型バイクに興味が出てきた場合には大型二輪免許の取得を目指すのもよいでしょう。
本記事がこれからバイク免許を取得しようとしている方の参考となれば幸いです。